天災は忘れる前にやってくる141
中に入ると殆どのメンバーが揃っていた。 ウボォーの行方を気にして、皆どことなくピリピリした空気を漂わせている。 そんな中、普段と変わりない様子で読書中のクロロの元へ向かい隣に腰を降ろす。 「あぁ、戻ったか・・・・・」 呼ばれて顔を上げると、腕を引っ張られ膝に乗せられた。 「何の無理をしてきた?」 バレるの早ッ。そこまで顔色悪いのか?普通にしているつもりだったのに・・・ 「・・・・・したかったこと」 「あまり無茶するようなら鎖を付けるからな」 それって、言葉の鎖?それとも例の猫セットとか言う?クロロの趣味の方じゃ、ないよね・・・? 「・・・・・・・ぜんしょする」 「シャル、もう少し鎖野郎のコトを調べて来い。ついでにを休ませろ」 「・・・・・了解」 シャルだとちょっかい掛けてくるからあまり休めないんだけどなぁ・・・
シャルに手渡され、そのままシャルの仕事場に連れて行かれる。 部屋に着き、私を膝の上で抱っこしながら椅子に座ると、パソコンに触る事なく抱き締めてくる。 いつになく険しい表情を見せるシャルナークを覗き込むように見上げると、尚更抱き締める腕に力が入った。 「・・・・シャル」 「ウボォーから何の連絡もないんだ。オレが一番最後に会ってるんだよね・・・・」 それは間違いだ、私が会ってる。 「・・・・こんなコトになるなら、一緒に行けばよかった・・・・」 無事なのは知ってるからこそ、言えない後ろめたさと、共感できないいたたまれなさと、そうなるように仕組んだ申し訳なさとで心苦しい・・・・・ 「・・・・・・・・」 何も言える立場ではないので、無言のままオズオズと抱き締め返す。 「・・・・・ん、大丈夫ありがとう。このまま調べ物するから、は寝ちゃっていいよ」 ・・・・・この体勢で? 「オレ仕事するし、結構疲れた顔してるから何もしないよ。キチンと絶して回復させなね」 「んー・・・」 そんなに顔に出てるの・・・?まぁ、確かに色々あって疲れたけど・・・(最後のヒソカが追い討ちでした) まー確かに、人肌、あったかい・・・・・あぁ、そーだ・・・ 「チビシロに、オーラ・・ちょう・・だ・・・」 「うん?いいよ。勝手に食べさせておくよ」 ポンポンと頭を撫でられながら言われた言葉を最後まで聞く前に意識が遠退いた・・・・
「・・・──────った。これ以上動きはなさそうだし、他のメンバーにも連絡して一度戻ってくるように伝えとくよ」 ・・・・・・・・・ん。 「・・・了解」 ・・・・・・ぅー? 「あ、起きた?もう少ししたらフィン達が帰ってくるって」 ・・・かえって・・・くる・・・・・? 「マチ達の所に子どもが二人引っ掛かったらしくて・・・・・、まだ眠いの?」 「ぅー・・・・」 「じゃあもう少し寝てなよ。帰って来たら起こすから」 「ん・・・・ぉ・ゃ・・」 「はいはいおやすみ」
「あッ」 ・・・・・・・ぅ? 「あ、あの時の女!」 ・・・・ぅん? 「あぁ・・思い出した。腕相撲してた子供ね」 人が集まってきた気配とその声に目を覚ますと、キルア達が捕まっていた。 ・・・・・・なんで二人がもういるの? 「・・・あ、次はちゃんと起きた?」 「・・・あれは?」 「が寝てる間に二人一組の二組に別れて囮捜査したんだ、その二組にも監視を付けて、ね。それで、引っ掛かったのがあの子ども達って訳」 「・・・くろろは?」 「さぁ?指示だけ出して何処か行ったよ」 あぁ、念を取りに行ったか。 「、体調は?」 「だいじょうぶ」 ん、寝たら体力も回復したし、チビシロもよく食べたみたいだね。 「おーらありがとう」 「なんか食い溜めするかのように食べられたよ・・・」 実際、その気だからな・・・ 身体も回復したから絶も解いてよさそうだね。
「「ッッ?!」」
・・・・・・・・・え?なんでキルアとゴンはコッチ見て驚嘆してんの? 「女の子ッ?!」「いつの間に・・・?」 ・・・・・はい?
起きたら主人公組が捕まってました。 |