天災は忘れる前にやってくる148




──────『なわけねぇだろボケッッ!!』──────



・・・・・・んー、うるしゃい・・・・・



──────『ノブナガ、少し黙れ』──────



そーだぁー・・・・・・しずかに・・して・・・ぉ・・・・・・・













「・・・・、一旦起きて」

・・・・・・・・・ぅー?

「ん・・・・・?」

・・・・あれ・・・・・いるメンバーが少ない・・・・?

「団長に呼ばれた、今からベーチタクルホテルに行くよ」

・・・・・・・・え、どーゆーコト?ってか、いつから寝てた?

えーと、昨日ホテルに連れて行かれて・・・・・・・身体洗われて・・・・・・説教を延々とされて・・・・・・・明け方に仮宿アジトに帰ってきて・・・・・・

シャルとフィンからまた説教が始まりそうだったからクロロのコートに隠れたのは覚えてる・・・・・・けど、そっから後の記憶がないって事はそのまま寝たのかな?

で、いつの間にかシャルの腕の中、か。・・・・い、いつまで寝てたんだ?

「・・・・・・みんなは?」

「鎖野郎捕まえに行たね」

「そこで前のガキを捕まえたらしい、オレ達も来いだって。オレとフィンとフェイは今から団長達の所に向かうけど、はどうする?」

シャルたちが向かうとなると・・・仮宿アジトに残るのはフランクリン・ヒソカ・ボノレノフの3人か。

・・・・・ん?コレってさ、もうすぐクロロが攫われちゃわない?

あれ?何か話進み過ぎじゃないですかッ!?

占いは?瞬間移動は?!クロロの推理はッ?!ヒソカの興奮はーッ!?(最後のは別にいいけど)

ちょっ、マジでッ!?み、見逃したッ!?

ッ、どうするの?」

「・・・・・・・・いく」

うぅ、寝過ぎだろ・・・・・・

ってか、ノブナガの殺気でもクロロの威圧感でも起きなかった私って・・・・・

「OK、じゃあ行こうか。はいフィン」

「って持つのやっぱオレかよ!!」

「「当たり前でしょ・ね」」

・・・・・・

ムカつきながらも私をシャルから受け取って行こうとする所が立場を如実に表しているよね・・・・・・







「しっかしガキ共もバカだよなぁ、また捕まるなんてよ」

「フィンにソレ言われる、終わりね」

「んだとフェイッ、どーゆー意味だッ?!」

「そのままよ」

「あ゛ぁ?ケンカ売ってんのか?!」

「なんね、殺るか?」

「ちょっと、こんな所で喧嘩始めないでよ、団長に呼ばれてるんだよ?」

「そーだそーだ、今フィンが喧嘩し始めたら私が危ないじゃんか」

今フィンに抱っこされてる状態なんだぞ!

「じゃあ、オレの方に来る?」

「フィンに持ち運ばしたのは誰さ?大体、シャルはセクハラするから嫌」

「ただの軽いスキンシップじゃんか」

「そんな爛れた愛情表現いらない」

「えー、返品不可ー」

「クーリングオフを請求します」

「・・・・お前等こんな所で言い合いするな」

「「フィンに言われたくない」」

「クッ・・・・・」

始めに言い合いどころか実力行使しようとしたの誰さ?



──────ピルルルルル──────



「っと、電話か」

「誰から?」

「ノブナガだ・・どうした」

『──────ッ!!』

「はぁッ!?どーゆーコトだよ?!・・・・・・あぁ分かった、すぐ行く」

クロロが攫われた、みたいだね。

「何かあったの?」

「団長が攫われたらしい」

「どーゆーことね?」

「詳しくはホテルに着いてからだと、急ぐぞ。、飛ばすから自分でもしっかり捕まっておけ」

「了解」

きっと“私が自分で走る”って選択肢は始めから用意されてないだろうなぁ・・・・・・

どーせコイツ等の全力疾走に付いて行くの10分も持たないよッ!!

私が遅いんじゃないんだからな!!コイツ等が有り得なさ過ぎるだけだからな!!

きっとキルア達だって無理に決まってる!!(・・・・・多分)









珍しく急激に話が進みました。約1巻分飛ばした。(笑)
しかし、寝るの好きだねぇ・・・・・