ホテルのロビーに入るとクモと捕まったキルア達がいた。

・・・・キルアとゴンに大きな怪我はなさそうだね。

「説明しろ」

フィンクスが不機嫌な様子でホテル側の旅団に声を掛けた。

「停電したの」「そのスキに団長が攫われた」「鎖野郎からのメッセージがこれ」

フィンクスがコルトピから殴り書きで書いてあるメモを受け取る。

「2人の記憶話せば殺す・・・か」

「なぜすぐ追わなかたか？」

フェイタンが醒めた視線でホテル組を見回す。

「・・・・・マチとパクが痛んだ」

あぁッ、そーだよパクとマチ怪我してるんだった！

言い合いから抜け、近場にいたパクを見る。

パクノダは何でもない顔で立っているが、左腕を押さえ左頬も少し張れている。

「ぱく・・・・」

「大丈夫よ、何ともないわ。それより、どーして貴女も来たの？」

私の行動より自分の怪我を気にして。

「あじと、ふらんくりん・ぼのれのふ・ひそかだけ」

「・・・・そうね、残っとくのは危険ね」

ボノレノフは関わりないし、フランだけだとヒソカと対抗するには少し不安だもんね。

「・・・・・・ごめん」

「何を貴女が謝る必要があるの？さぁ、向こうの話に混ざりましょう」

「ぱく、これ・・・」

パクに赤い玉を渡す。

「これは？」

「もってて」

「・・・・？分かったわ」

──────ピルルルル──────

「団長の携帯からだ」

マチの方はどうだろうか・・・

「まち・・・」

「、アンタも来たんだね」

以下略。

「だいじょうぶ・・・？」

「心配ないよ、少しコイツ等をナメてただけさ」

一応彼等もプロハンターですから。（あ、キルアはまだ違うか）

「、シャルの傍にいな。アタシはコイツ等捕まえとかなきゃいけないし、パクは怪我してる。他の連中は少し頭に血が上り出してるから、巻き込まれないようにしときな」

大丈夫、ドンパチやらかすなら回り気にせず自分の安全第一で逃げ出すから。

パクが空港に向かい、クラピカの電話で追いかけれないと分かり、一旦借宿に戻った。
（シズクのデメちゃんで気絶したノブナガは文句を言いながらフィンクスが運んでいました）

キルアとゴンを鎖で巻き、瓦礫に鎖を打ち込む。

普通の鎖だよね？しかも廃墟に置いてあったヤツで錆びてるし・・・・・・これ、意味あるの？

「ったく、おらよ」

ホテルでシズクに後ろからデメちゃんで殴られて気絶したままのノブナガをその辺に投げ捨てるフィンクス。

「・・・・・・おこさないの？」

「そのうち気が付くだろ」

放っとくんだ？ってか、本当に誰も気にしないんだ・・・・・・（人質組の方が気にしてるってどーなんだろぅ・・・・）

居残り組に先程までの出来事を詳しく話す。

・・・・・・イルミ、なんだよねこのヒソカ。確か針無しで顔変えてるって・・・・忍者もビックリだな。

ん？ハゲゾーハンゾーは変装の術？変化の術？はできるのかな？今度聞いてみよ。

しかし、お腹空いた・・・・・

「たべもの、ある・・・？」

「あ？腹減ったのか？」

「食料なら隣の部屋に置いてるけど」

隣の部屋か・・・・

「おいちょっと待て、全員揃っとけってクラピカに言われたんじゃねぇのかよ」

私がホールから出ようとするとキルアが慌てた声を上げた。

「・・・・・わたしも？」

数に入ってるの？

「ノブナガ、鎖野郎は電話で何て言ってたの？」

「あー・・・・・『残りの10人常に同じ場所にいろ、人質もだ』『一人でも欠けていたら人質は殺す』だったか？」

あれ、いつの間に起きたのノブナガ？

「それって、旅団メンバーって事？ならその念人形の子は数に入ってなくない？」

シズク、貴女の中では既に念人形って完璧にインプットされてしまってるのね・・・（書き換え不能なのか・・・・）

「何ぃッ、ってコトはならパクを追えたんじゃねぇか！？」

事実に気が付き一人慌てるノブナガ。しかし周りは冷めた様子だ。

「ノブナガ五月蝿い」

「今更だね」

「バカ野郎ッッ！！遠くから見るだけでもオレ達に場所を何となく伝えるだけでもできｔ『ドカッッ！！』・・・・ドサッ」

怒鳴り散らしているのが打撃音と同時に止まり、その場に倒れこんだ。あれ、デジャブ？

「五月蝿いって言ってるじゃんか」

シズクさん、いくら五月蝿いからって黙らせるのにデメちゃんで殴るのはどうかと思いますけど・・・・・（しかもさっきと同じ部分・・・・）

「馬鹿ね、に追わしても捕まるだけよ」

「まぁ、確かにな」

フェイタン、フィンクス、ちょっと私の事ナメ過ぎじゃない？
（これでもウボォーギンの後付けたんだからね！）

「しかし、食料残ってたか？」

「団長に呼ばれる前にフィンクス食べてなかった？」

「あッ、悪い、お前寝てる間に残り全部食っちまってた・・・・・」

何だと・・・・・

「・・・・ごはん」

「わ、悪かったってッ」

「可哀相ー」「最低ね」

「ウルセーッ！！今度好きなモン盗って来てやればいーんだろ！？」

巷で女性に超人気なファンシーアニマルケーキが売りの店のケーキを一人で並ばして全て買わせてやる・・・

「緊張感なさ過ぎじゃねぇ・・・？」

キルア、極悪非道クモの実態はこんなもんさ。