天災は忘れる前にやってくる152


飛行船が停まり、降りると反対側にクロロ・クラピカ・レオリオ・センリツが既に待っていた。

キルアの携帯が鳴り、胸に携帯を当てる。



「よし、交換開始だ!!ゴン、キルア、その子を一緒に連れて来てくれ!!」

クラピカの言葉を聞き、ゴンとキルアの間に立つようにして歩かされた。

中間地点でクロロとすれ違う。・・・酷い怪我はしてなさそうだね。

特に何事もなく無事人質交換が終了し、キルアがフッと息を吐いた。 まだまだ、これからだよキルア・・・・



「どうしてわたしがここによばれるひつようがある?」

「君には色々聞きたいコトがある」

今のクラピカは緋の目状態、かなり厄介だな。

「ききたいこと?」

「一番はクモとの関係。旅団に飼われていると聞いた、命令には絶対だと。でもゴン達を見逃したとも聞いている。君の行動には矛盾が多過ぎる」

「このふたりがにげるのをみのがしたから?くもにかわれているのにてきのあなたをころそうとしなかったから?ひとりはたすけたのにあのふたりはたすけようとしないから?」

「え・・・?」「助けた?」「どういう事・・・?」

私の言葉に驚愕する3人。センリツも声は出してないが目を見開いている。

クロロ達には・・・届いてないみたいだね。

「・・・・・・そうだ、旅団の仲間にしてはコチラに甘過ぎる」

甘い、かぁ・・・・・

「じふんでもあまいとはおもっている」

でも、甘いだけではないつもりではあるんだよ?

「なら何故「うぉおぉッ?!」なッ!?」

「レオリッ、くッ?!」
「ゴンッ!?」

隠で後ろから近付いていたシロガネがレオリオの襟を噛み、一気に反対クロロ側へ跳ひクロロに投げ渡す。

レオリオの叫び声に一瞬全員の気が逸れたのを見逃さず、私も隣にいたゴンを突き飛ばし後ろに跳んだ。

シロガネと違い跳躍力がそこまでない為5m程しか離れてないが、距離ができれば充分である。ナイフを取り出し、いつでも飛ばせる状態にする。

既に隣にシロガネが戻って来ており、私の行動を汲み取ったクロロがレオリオを拘束しパクノダが銃をレオリオに向けたままクラピカの念を避けれるギリギリぐらいまで近付いてくれた。



「ッ、どういうつもりだ?!」



「どーゆーつもりも何も、この場合やるコトは決まってない?レオリオを無事に返して欲しかったらクロロとパクノダの念を外して」



「そのトラ・・嘘だろ・・・」「・・・」「マジかよ・・・・」

口調を元に戻し無表情を止めて話すと、すぐに結び付いたらしく茫然としている。



「皆、久しぶり。ホントはこんな状況で再会したくなかったけどね・・・」

が、だったの・・・?」

「ゴン、それちょっと違う。女装をしてたんじゃなくて、男装をしていたんだよ」

「・・・オレ達を騙してたのかよッ?!」

後ろでレオリオが怒鳴っている。

「人聞きの悪い。『って呼んで』とは言ったけど一度も『名前がです』なんて言ってない」

「そりゃただの屁理屈だろうが!」

「キチンと考えて発言してたんだから理屈だよ」



「・・・マジで女なのか?」

「一応性別は女だよ」

「チビだとは思ったけど男と疑わなかったぞ・・・?」

「ハンター試験の時は逆十字のペンダント付けてたでしょ、アレ性別が逆に見える念が篭ってたの。

でも、キルアと最初に会った天空闘技場では付けてなかったんだけどね?」

「・・・・・・・・あんときは性別気にしてなかったんだよ」



「・・・私が旅団に復讐するのを知って近付いてきたのか?」

「ハンター試験で声掛けてきたのはそっちだし、キルアとはそれ以前からの付き合いなんだけど?」

まぁ、知識はあったしっていたし、ハンター試験の半分はその為に受けたけどね。(残りは勿論萌えの為♪)



「それに、復讐の話をしてる時、一度でも私がいたコトある?」

「それ・・は・・・」

「いなかったよね一度も」

だって全力でその場面に出くわさないように避けたもん。

「確かにいなかったが・・・だけどお前だって一度も旅団の仲間だって言わなかったじゃねーか?!」

えー、逆ギレ?

「あのさぁレオリオ、態々『幻影旅団と知り合いなんだよ、凄いでしょ!』って威張れって?

そんな三百害あっても一利ないコトしてどーすんの?賞金首ブラックリストハンターに襲われたり脅されたり命狙われたり拉致られたり自分の身を危険に晒すだけなのに」

「「「「「(確かに・・・・)」」」」」

ほら、センリツさんまで納得の表情を浮かべてるじゃんか。









夢主、遂にバラしました。