天災は忘れる前にやってくる157


パクノダが限界になった後、ゴンとキルア(結局2分程しか練は保たなかった)、センリツさんからも少し貰うと身体は随分楽になった。

因みに、幻影旅団団長は流石A級賞金首集団の長なだけあり、私の顔色が良くなるまで一人ずっとオーラを出し続けその後もケロッとしていた為、ゴンとキルアを余計に悔しがらせていた。



立ち上がれるようになると、パクノダから離れ主人公組の方へ向かう。

「・・・・・・キルア・ゴン、ありがとう。センリツさんもありがとうございました」

地面に座り込みヘロヘロになりながらも満足気に笑うキルアとゴン。少しだけ疲れた表情だが微笑むセンリツさん。クラピカとレオリオも口許を緩めている。

敵対する形になり、怨まれてもおかしくない状況であるにも関わらず、許容し助けようとしてくれた事に、身体が震えそうになる程喜んでいる自分がいる。

旅団の皆は好きだし大切だ。でも、その次に彼等が好きだから、殺すという選択肢を取らずに済んだ事、そして彼等に嫌われずいる事に安堵し、ポロリと涙が流れ出た。

、まだ完全に戻っていないのだからウロチョロするな。早く借宿に戻って他のヤツ等からも貰うぞ」

クロロは流れるように後ろから抱き締めてきた後、涙で濡れている目元にキスしてきた。

こんなセクハラ紛いな行為はいつものコトな為気にも留めず、また、全快してない今は抵抗するのも面倒でにされるがままにしている。
クロロもそれを理解している為そのまま顔や首に口づけを落としていく。

しかし現在、ココにいるのはセクハラを見慣れた旅団メンバーではなく全く耐性が付いてない人達、しかも、20歳未満の青少年の真ん前でその行為を行っていたわけで・・・・

「・・・・・団長、少しは自重してください」

「・・・・・・・・あ」

まぁ、つまりは・・・・主人公組を赤面させちゃったんですよね・・・・・・・



「青いな」

「人類全てがクロロのように堂々とセクハラするスケコマシなら、いっそ滅びるべきだね」

「セクハラだなんて酷いな、こんなにの事を思ってるのに」

「純真や純情って言葉が身体及び精神にいた形跡すらないよーなヤツが何を」

「愛故の行動だろ?」

「ただの欲求不満からくる無意識の行為じゃんか」

「馬鹿だな、無意識の場合これくらいで止まるはずがないだろ?意識してなかったらもうとっくに服を脱がしてる」

「殊更悪い。ともかく、彼等はまだ10代、しかもクロロの爛れた生活と違ってストイックに生きてきてるんだからね」

「ただの青臭いガキだって事だろ」

「「ッ、ガキ扱いするなッ!!」」

「ガキをガキだと言って何が悪い?」

「「~ッ!!」」

言い返したいが言い返せる程口が回転する訳でも経験がある訳でもなく、クロロを睨み付けながら唸り声を上げる。

「キルア・ゴン、相手にするだけ無駄、ってゆーか2人の反応を楽しむ為にしてるだけだから」

「最近のは慣れてしまってこんな反応少なくなったからな」

「あれだけ四六時中セクハラされまくったらね」

「セクハラとは性的嫌がらせだろ?みたいに感j「黙れッ!!」・・・暴れるな」

「暴れさせてるのは誰さ?!」

「俺は本当の事を「事実詐称の罪でシオン使うよ」やれやれ、ヘタに鍛えるのも考え物だな」

「体を鍛えるのと一緒に口とセクハラ対応も鍛えられたからね」

「何度もセクハラセクハラと失礼だな」

「じゃあ痴漢行為?」

「尚悪くなってるだろう。大体、だって本気で嫌がりはしないだろう」

「その言い方だとホントは望んでいるように聞こえるから!!全く望んではいないから!!挨拶代わりにしてくるヤツ等の相手を毎回するのが面倒だっただけだから!!」

「まぁ、そういう事にしておいてやろう」

「ムッ、ムカつくッ!!」

「・・・・・二人共、そろそろじゃれ合いを止めて帰りましょう」

「「・・・・・・・・・・あ」」

パクの言葉で周りを見回すと、主人公組が驚きと呆れと感心を混ぜたとても複雑な顔をしていた。









あれ、始めは感動シーンっぽくなってたんだけどな・・・・?

久し振りに言い合い~♪
やっぱ天災にはコレがないとね(笑)