天災は忘れる前にやってくる162
「一つ、朗報があります」 「朗報?」 「団長であるクロロをあらゆる意味で狙っていただけで飽き足らずマチにもモーショn「?」失礼、気持ち悪い愛想を振り撒いていたあの某変態ピエロさんですが、この度、旅団を脱退するコトになりましたー」 「「「「「「「・・・・・・・はぁ?」」」」」」」 おぉッ凄い、大体ハモッた。 「脱退ってどういうコトだい?」「勝手に抜けたってコトッ?!」「団長を諦めたのかッ?!」「詳しく話すね」 ヒソカの行動にイライラが強かったメンバーがすぐに反応する。 「ちゃんと言えば、元からクモじゃなかったって感じ?」 「余計意味が分からんぞ?」 あれ? 「えっと私は旅団の入団方法はよく知らないんだけど、空いたナンバーの所にクロロが連れてくるか、メンバーを倒してその団員ナンバーの所に入るんだよね?」 「そうだ」 「その後クモのタトゥーを彫ってきたら旅団って認められるの?」 「一応念能力者に彫って貰うという規定はあるけどな」 「誰か彫ってる所に付き添った?」 「ガキじゃあるまいし付き添う必要ねぇだろが」 ふーん? 「ヒソカは彫ってねぇっていいたいのか?」 「でも皆ヒソカの背中にクモの入れ墨があるのを見てるよ」 「んじゃマチ、質問です。ヒソカが薄っぺらな嘘で再現していたらどーなるでしょう?」 「・・・・・・まさか?!」 「ドッキリ・テクスチャー?」 「ヒソカの念能力だよ、念を使って肌とか紙とか色んなモノを再現できるみたい、見た目だけじゃなくて質感とかも。しかも器用なコトに化粧をした肌とか文字を書いた紙とかもできる。皆も見たでしょ、私が化粧剥がすの」 「「「「「「「あー」」」」」」」 皆、どーゆー念か気にしてなかったけど。 「・・・・・・、それってインクが乾き切ってない書きたての紙とかも真似できるってコト?」 お、シャルは気付いたっぽいね? 「可能なんじゃない?変に器用だし妙な所でこだわり見せてたから」 「じゃああの予言、改竄してた可能性がある訳だ・・・・」 「予言?」「って、団長が盗んできた念能力のヤツか」 「あの時、残るかどうかを話し合っていただろ? ヒソカは団長と戦う事に固執していたから、本拠地に戻るよりもココにいた方が戦える可能性が高いと踏んだ」 「予言を変えてワザと残るように仕向けたって事か・・・」 「見た目はどうであれ、頭の回転は早いからできるだろうね」 「ある意味執念の賜物って感じ。ま、結局失敗して脱退宣言してくれたけど」 「それについては私も聞いたわ」 「・・・それにしても、やけにヒソカに詳しいな」 「今期ハンター試験で一緒だったの。だから目を付けられないよーに人形に見せてた訳ですよ。 せっかく試験では超一般人に成りすましてたのに、ココでバレたら変な興味まで付随して目を付けられそうだったし」 「ヒソカが念を使っている所を見たのか?」 「私は纏をしていなくても何故か凝をしたままになっているとゆー特技があるからね。因みに、化粧も変に光ってて違和感があったから剥がしました」 まぁ、殆どは知識からなんだけどね。 「・・・・それで、ヒソカが刺青を取る所を見たと?」 「パクもそれを見てるよ、そして、その下にもう一枚張っているとかゆー手品的ネタもなさそうだった」 「・・・ってコトは、アイツはもうクモじゃないんだね?」 「そうだね」 マチ、力を入れすぎて拳が震えてるよ? 「もう本拠地であのニタニタ笑いを見るコトはないってコト?」 「そだね」 シャルも目を爛々と輝かせ過ぎじゃない? 「あの気持ち悪ぃ化粧と声からもオサラバってコトだよな?」 「・・・・うん」 フィン・・・・ 「「「「「「「よっっしゃぁーッッ!!」」」」」」」 「おい、誰か酒盗って来いッ!!」「今日は浴びる程呑むぜーッ!!」「いつも呑んでんだろ」 「ホントに夢じゃないんだよね?!」「何でこんな大事なコトさっさと言わねぇんだよッ!!」 「ってかクモじゃないならもうルール関係ないよね?!」「んじゃ、ヤツを殺っても問題ない訳かッ?!」 「おっしゃぁ、オレが殺るッ!!」「馬鹿言うなオレに決まってんだろッ!!」「ワタシが殺るね」 何だろう、この大盛り上がりは・・・・・ コルトピとボノレノフまで嬉しそうに他と話してるよ・・・・・ ヒソカの不人気度合いがよく分かる光景だね・・・・ 「・・・・・皆、鎖野郎及びその仲間には向こうから出して来ない限り手出し禁止ねー?」 「「「「「「「「「OK!!」」」」」」」」」 ・・・・・・・・・・・・
「よかったわね、」 ここまで喜ばれるなんて・・・夢主も想像以上でビックリだね(笑) でも、さり気にゴン達の安全も確保してる夢主、旅団に鍛えられてきただけあるね(笑) |