天災は忘れる前にやってくる164


変態ピエロ脱退記念として始まった打ち上げは結局朝方まで続いた、らしい。

私は空腹を満たすともう一度寝に行ったから良く分からないんだよね。

皆に付き合ってたら睡眠不足と急性アル中で倒れるし。

現在は9月6日午前9時。

飲み会終了から数時間しか経ってないから起きてる人はいない、と思ってたんだけど・・・・





「・・・シャルッ、動かねぇなら放って行くからな!!」

声の方へ行くととフィンがシャルを怒鳴っており、後ろでフェイが呆れた様子でシャルを見ていた。

「ッいたたたたた、そんな怒鳴んないでよ・・・・・・・もー勝手に行ってきて・・・・」

「ったく、行くっつったのはお前だろうが」

「フィン達どこか行くの?」

朝ご飯用にと(盗ってきて)くれたサンドイッチをパクつきながら聞くと、フィンが溜息をつきながら答えてくれた。

「昼からオークションに行くんだよ。シャルも来るっつってたから呼びに来たんだけど」

「この有様、ね・・・でも、フィン達もこの時間に起きてるの珍しいじゃん?」

「ワタシ等寝てないよ」

「あぁ、微妙に呑み足らねぇからフェイと別の部屋で呑んでた」

バケモンかお前等。

「シャル、酒弱過ぎよ」

「そこは訂正しとく。シャルが弱いんじゃなくて皆が強過ぎです」

普通酒のディスカウント3軒分の酒呑んでケロッとしてるなんて有り得ない・・・

「そうか?本気で呑んでねぇしウボォーいなかったから少ない方だろ」

「・・・つまり、ウボォーがいて皆が本気出したらコレじゃあ済まないと?」

「もう3軒襲わないとムリね」

お前等やっぱ人間じゃねーよ・・・



閑話休題。



「シャルが行かないならオークションはもう一人行けるってコト?」

「5人行けるからあと3人は行けるな」

、行きたいか?」

「行きたい!」

今回、オークションっぽいコト全然参加してないんだよね。

せっかく世界最大のオークションが行われてるんだから参加したい。

「身体はもういけんのか?」

「大丈夫、シャルが犠牲になってくれたから」

実はシャルが酔い潰れた後、シロガネがずっとオーラを舐め取ってたんだよね。(多分私を操って遊んだ仕返しに)

「・・・・シャルのアレはその所為ね」

・・・・・・・・・・・・・あは?

「・・・まぁいい。が来るなら女モンもある服屋だな」

あぁ、オークションは正装だもんね・・・

髪しとくよ、後でパクノダ煩いね」

「あぁ、服用意しても髪が普通だったら色々言われるだろうな・・・・(オレ等が)」

あー、パクそーゆートコ厳しいからなー。

まぁ正装なのに髪が普通じゃあ流石に違和感あるか。

「んじゃパクかマチにして貰ってくる」

「あぁ。30分後には出るぞ」

「はーい」







2人に頼んだら髪のセットは10分でできた。



但し、

服選びに女性陣パクノダ・マチ・シズクも付いてきて、めっちゃ時間掛かったけどね・・・・・







女性陣が何とか納得できる服が見付かり(私のを選んでいる間に自分達用のも買いまくってたのが凄い・・・)何とか解放して貰った時は開始30分前で、急いでオークション会場に向かった。

フィン達は先に会場に着いており、私が姿を見せるとやれやれという顔をしていた。



「間に合ったー・・・・」

「・・・店でセットした方が早かったんじゃねぇ?」

私もそー思う・・・・

「オークション午後開始でよかたよ」

ホントにね・・・・

「女って着飾んの好きだよな」

私の姿を改めて見て、感心するよーな呆れてるよーな微妙な声を出した。

「否定しないよ、私だって綺麗になるコト自体は嬉しいもん。

ただ、皆みたいに疲れる程まで着飾りたいと思わないだけで・・・いや、寧ろ着飾るのはちょこっとでいーかも・・・・」

「時間掛かるの迷惑ね」

それは私も思うけど・・・

「それ、パク達に言ってみてよ」

「ワタシそんなので死にたくないね」

だよねー・・・

「まぁあれはアイツ等の趣味みたいなもんだろ、時々でいいから付き合ってやれ・・・・」

はーい・・・・









酒屋3軒分・・・・うーん、ゴミが凄そうだ(笑)