天災は忘れる前にやってくる167


質屋に入れたゴンのハンター証を取り戻す為の資金稼ぎという名目でそそくさとこの場を立ち去るゼパイルさんを見送り、G・I所有者バッテラさんの元に向かった。




結果は言わずもがな、惨敗。





プリプリ怒りながらクラピカの元に向かう。

頬っぺた膨らませて、カワイイなぁ・・・・と、話を進めるか。

「まぁ、今の二人なら無理だと思ってたけどね」

「何でッ!?」「・・・・」

ゴンは分からず、キルアは何となく分かったかな?

「ゴン、念の四大行は何?」

「纏・絶・練・発、でしょ?ウイングさんに習ったよ」

「じゃあその4つの内、ゴンは何ができる?」

「纏、絶、練・・・あッ」

「・・・オレ達はまだ発が決まってない。必殺技みたいなモノが必要、ってコトだな」

「正解」

流石キルア、頭の回転速いね。

「必殺技・・・」

「私にとったらシロガネやシオン、クラピカにしたら鎖。
必ずしも形がある訳じゃないけど、念能力を持ってるか否かでかなり変わってくるよ」

「でも、それってすごく大事なんじゃない?」

「そうだね。天空闘技場でヒソカと戦ったスカtじゃなかったカストロ(だっけ?)覚えてる?
自分に合ってない能力を作ったから敗れた、まぁ元々の実力差もあったけど」

「酷ぇ言いよう」

事実じゃん?私ならそんな命知らずなマネ絶対にしない。

「自分の系統に沿った自分に合う念能力。

完成形を見せる必要はない、4日間で完成させるなんてまず無理だし、初期段階を見せたらいいんだよ。
不幸中の幸いか、今回ので二人に発がないってバレた訳だし、片鱗見せるだけでも充分でしょ」

「・・・何で発がないのがバレてるって分かるんだよ?」

キルア、ふて腐れてる姿もカワイイけど、私に文句言っても意味ないでしょ。

「“練を見せろ”、これは本当に練を見せるんじゃなくて自分の実力、つまり念能力を見せろって意味なんだよね」

「へぇ、そーなんだ」

が知ってるなんて・・・・」

「失礼な、これでも二人よりも4年は先に念を覚えてるんだよ。一応、私の全能力を駆使したら二人に勝てるんだから」

「シロガネなしじゃ弱いくせに・・・・」

むむ、そこまで弱くないもん。

「今まで実力をあまり見せなかっただけで、ある程度の強さはあるはずなんだよ?なにせ、教えてたのが彼等クモだから」

「「あ・・・」」

「まぁ、彼等は彼等で苦労したみたいだけどね」

「なんで?」

「だって、周りにいる仲間は皆実力者ばっかで戦うのが日常だった人達が、人を殴る所か殴る為の拳の握り方さえ知らない普ッ通の一般人に一から教えないといけないとなると、大変だと思わない?」

「マジかよ・・・」「拳の握り方・・・・」

っと、話がズレた。

「とにかく、どんな能力にするかはきちんと決めるコトだね」

「そこがかなり重要だよな・・・」

「うーん・・・・?」

・・・・・なんか、ゴンの反応が軽い気がする。

「キルア、後でゴンにどんな感じで考えたらいいかヒント教えてあげて」

「・・・・・そうした方がいいみたいだな。でも、何でオレからなんだよ?」

面倒 私の念は少し特殊だから例えにならないし、キルアの方が説明上手いと思うから」

「(なんか今違うコト思ってなかったか?)・・・・・・分かった」

本音漏れかけた、危ない危ない・・・・






「そーいや、何では付いてきたんだ?」

あれ?言ってなかったっけ?

「皆に話をする為。前に言ったでしょ、『近々顔出して色々話す』って」

「目茶目茶近かったな」

「だって皆が揃ってるのって今しかないじゃん?クラピカ仕事あるし、レオリオは勉強があるでしょ?
別々に話すのは二度手間になるし、一緒に聞いてくれた方が嬉しい。
クラピカの体調もあるから悩む所だけど、ちょっとややこしい、ってゆーか突拍子もない感じの話ではあるから皆で聞いた方がいいとも思うので」

普通『異世界から来ましたー』って言っても信じないだろうしな・・・・

「何だそりゃ?」

「まぁ、私にとってはとっても大事な話ではあるんだよ」

「なら、早く戻ろうッ!!」

「あッ、ゴン待てッ!!」

えぇッ、走るのー・・・・

お姉さんは参加しないでキミ達がウフフアハハ 恋愛 青春してる姿を目に焼き付けるコトにするよ・・・・









夢主、本音が隠しきれてないよッ?!(笑)