天災は忘れる前にやってくる170


はG・Iの選考会受けねぇのか?」

「受ける気なんてないy「「えー何でー?」」・・・さっき二人が試してる時も全然反応してなかったでしょうが。

それに、G・Iはきっと私一人で入る許可は下りないと思うし」

ボマーとか面倒臭いのもいるし。

「何で?」

「だってG・Iはハンター専用ゲームだよ?」

「知ってるよ?」

あ、ゴン分かってない・・・・

「つまり、念能力者の集まりだと言っているんだよゴン」

クラピカ正解。

「中で会う人全員念能力者なんだよ?中には強い人もいるだろうね」

ボマーとか宝石好きの見た目美少女とか・・・(後者は知り合いだけど)

「あっ?!」

「それなのに、すぐ駆け付けれない危険な場所に一人で行く許可はきっと降りないよ」

まぁ、フィンクスとフェイタンはプレイする気だからくっ付いて行けばいいだろうけど。

「オレ達と一緒にいても?」

「私と同等か念を含めば以下になる可能性があって、私が見捨てれない相手を良しとすると思う?」

「「・・・・・(事実だけどなんか悔しい)」」

って顔に出てますけど。

「私がG・Iをプレイするしないより、先にオーディションに二人が受かる事の方が大事でしょ?」

「「あッ!!」」

「おいおい・・・・お前等大丈夫かよ?」

ホントにな・・・・

「ま、オレはどーにかなると思うぜ?これから試すけど、糸口を見付けてるから」

「そうなのッ?!」

「あぁ、だからウカウカしてるとオレだけ合格って可能性もあるぜ、ゴン?
まぁ、精々ゆっくりじっくり考えていろよ」

「うぅ・・・・」

キルアが脅しながらゴンに発破をかけていく。

クラピカとレオリオもゴンの為というコトを理解している為、暖かい目でそれを見守っていた。

お前等親子か・・・・・

案外いいねぇ、親子設t「なんか変なコト考えてないか?」いえいえ・・・

「まぁ、まだ4日あるんだから頑張りなよ」

「うん、ありがとう!!」

誤魔化す様にゴンの頭をポンポン叩き、応援を送った。

「あ、そうだ忘れる所だった。えっと、今日会った人・・・ゼパイルさん、だっけ?あの人に伝えておくといいよ、『8・9日は忙しいからお金は10日の午前中がいい』って」

「え、なんで?」

子ども2人がキョトンとする姿は可愛いけどさ、レオリオは可愛くない・・・

「ライセンスの担保期限はいつまでなの?」

「10日だけど」

「あの人、今のままだと自分の臓器担保でお金借りるよ?大きなお金動かすにしても少し時間足らないだろうし、そこまでして欲しくないでしょ?」

「うん」

「そしたら待ってあげな。もし間に合わなかったら連絡してくれれば貸してあげるし、あの人信じれるんでしょ?」

「わかった!!」

「きっとプロとしてのプライドもあるだろうし頼んだ方が聞いて貰えると思うよ」

「っかー、一億ジェニーを気軽に『貸してあげる』なんて言ってみたいぜ・・・」

「時間があればレオリオも天空闘技場に行けばいいんだよ、キルアの所の試しの2の門まで開けたんでしょ?なら充分稼げるよ」

「あぁ、荒稼ぎしてたもんな・・・」

「200階に登らなければ楽だしね」

「そんな楽に稼げる場所があるのか・・・・」

「まぁ時間がある人向けだし、下手したらヒソカとかいる可能性あるけどね」

「・・・・・・・」

あ、行く気なくしてる。

「そーゆー手段もなくはないってコトだよ」

「そうだな、金が必要な時は選択肢の一つに入れるとするぜ・・・」





「じゃあ皆、今日はありがとう。また、ね?」

「話してくれてありがとう!!」「気が向いたらゲーム来いよ」

ゴンがニコニコ笑い、キルアは気軽く言葉にしていた。

、また会える事を楽しみにしている」「元気でな、身体壊すんじゃねぇぞ」

クラピカは微笑み、レオリオも笑いながら体の心配をしてくれた。

全員笑って、見送ってくれた部屋を後にする。









はー・・・話したー信じてくれたーよかったー・・・








充足感でフワフワした足取りになりながら仮宿アジトに向かっていると、シロガネがスッと私を囲み辺りを警戒し出した。

もー、せっかくいい気分だったのに・・・・

「私に何か御用ですか?」

後ろを振り返り問いかけると建物の間から黒づくめの男達が出てきた。

『黒づくめの男』って言うと某少年探偵を思い出すよね・・・・実際ココにいるのは厳ついオッサン達だけど。

「意外と鋭いんだな、俺達の事に気付くとは思わなかった」

シロガネは優秀ですから。

5人か。狙いとして通り魔か、旅団か・・・・・

「お嬢さんは、“幸災の渡猫”だな?」

おっと大穴、私自身か。

「さぁ?何かの間違いじゃないですか?」

「それを判断するのは俺達でもお嬢さんでもなく俺達の雇い主でね」

あー、鬱陶しそう。しかも、シロガネが唸って警戒してるってコトはある程度強いんだろうな・・・・逃げれるかな?

「すみませんがあまり遅くなると心配する人達がおりますので失礼させて頂きます」

「それは申し訳ない。しかしこのまま帰す事はできない、雇い主は君のその左右違う輝きを持つ瞳もえらく気に入ったらしくてね」

シロガネが牙を剥き、臨戦体勢を取り始めたが、途中で唸るのを止めた。

「『専用の部屋とりかごで着飾って愛で続けたい』との仰せd「そんな悪趣味な奴にを渡す訳ないじゃん」誰だッ?!」

突然の乱入者に雇われ者達は色めき立ち、逆に私は身体の力を抜いた。

「残念ながらコイツは既に俺達の物でな。譲る気はない」

私の右手側からクロロ・フェイタン・マチ、

「人の物に知らない所で勝手にちょっかい掛けないで欲しいな」

反対からはシャルナーク・パクノダ・フィンクスが出てきた。

皆過保護だなぁ・・・・(正直助かったと思ったのは秘密だ)

「何だお前等はッ?!」

「オマエ知る必要ないよ」「これ以上関わり持つコトもないだろうしな」

彼等の強さを感じ取ったのか少し声が裏返っている。

そんなコトを気にも止めずにフィンクスとフェイタンはやる気満々で敵に向かって行き、残りは放っておいて仮宿アジトに帰るコトになった。

「何で皆あそこにいたの?」

「“幸災の渡猫”を狙っている富豪がいるという情報が出てきから、迎えに来たんだよ」

あー鬱陶しい腰抱くな持ち上げるなキスしてくるな匂いを嗅ぐなッ!!

「どうして場所が分かったの?」

更にコトを進めて来ようとするシャルを引っぺがし、話を進める。

「お前が今付けているイヤリングの中に発信機が入ってる」

ヲイ・・・・

そして呆れてる内に次はクロロに抱き上げられる。

今は団長モードなので変なコトしない限りあまり手を出して来ないを経験上知っていた為、されるがままにしていると額に一つキスをしただけでクロロは満足したらしい。

「・・・・フィンとフェイは何でいるの?ゲームは?」

横でシャルがブーブー文句を言っているが誰も相手をしない。

「もー、ズルいよ!!ゲームの発送は夜中だし、中々やり手そうな念能力者がいるって伝えたら嬉々として合流したよ」

ホント戦闘狂なんだから・・・・

、こういう色々と人が集まる場所では一人になっちゃダメよ」

今更幸災の渡猫わたしを狙う奴がいると思わなかったんだよ。

「そうさ、それでなくても今ヨークシンここには金だけは持っている変態爺とかがウヨウヨしてるんだから」

そうでした・・・・

「ご心配をおかけしました」

「心配料はSE「しないから」即答しないでよー」

「その話は後にして、戻るか」

いや後でもしないから。

・・・青年モードになったら掘り返してきそうだな。
暫くパク達の傍にいよう・・・・





非日常的が日常茶飯事で、
幻影旅団クモといるのが当たり前。

それが普通と思うようになった。





、行くぞ」

「はーい」





それはそれで、いいと思えるよ・・・・?







―Fin.―      












シャルはやっぱりシャル(笑)
そしてクロロ、さり気にストーカーっぽいコトしてるけど?!
でもきっと、嬉々としてそれを作ったのもシャル(笑)


ハッピーエンド・・・になったよね?
最後はありきたりになっていますが、一応これにて天災は終了です。

↓後書きっぽいモノも作ってみました。
あとがき