パーティでへるぷみー!! 2


──────『起きろ・・』──────

 

 

意識が少しずつ浮上する。

「・・・・・ッ」

「お目覚めかね?」

「ッ?!」

近くでする声に一気に意識が覚醒し、寝かされていたベットから動こうとするが身体は全く動かない。

「動こうとしても無駄だよ?

君の身体は今、私の支配下にある。

指一本さえまともに動かせないだろう?私は君に『動くな』と命令しているからね。

念も使えないよ?この場所が今、私だけが念を使えるようにしてもらっているからね」

くッ、シロガネが出せない。

「・・・・ッ」

「喋りたいのかい?『喋っていい』よ?」

「何のつもりですか?」

「何のつもりとは?」

「私をどうするつもりですか?」

「言っただろう?私は綺麗なモノが大好きなんだ。

綺麗なモノは傍に置きたいし、愛でたいし、可愛がりたいし、染め上げたい。

それは“物”でもいいし“者”でもいい」

「監禁するつもり?」

「いや、“躾”が済んだらお披露目するよ」

・・・・・しつけ。とてつもなくイヤな感じがする・・・

「まずは、その反抗的だけれども美しさを損なわない眼を、

 

 

絶望と快楽の色に染めようか

「ッッ?!」

「自分の意識とは裏腹にヤられてしまう絶望と、イき過ぎて狂いたくなるような快感を刻みつけてあげるよ」

「い、イヤだッッ!!」

「その抵抗がおねだりに代わるのはいつだろうね?」

「変態ッ強姦男ッ!!く、来るなッッ!!」

「ふふっ、じゃあ始めはコレを飲んでもらおうか?」

見せられたのはクレハールの親指ぐらいの小さな小瓶。

中には液体が入っているらしく、クレハールが振る度にユラユラ揺れる。

「・・・・・?」

「コレは強力な催淫剤だよ。少し飲むだけでどんなに不感症な女でもたちまち淫乱に早変わりしてしまうんだ。

ココには3回分ぐらいあるけど、まぁいいか。快楽に溺れきった眼もさぞかし綺麗だろう」

「ッッ!!」

クレハールの言葉に青ざめる。

イヤだッ!!なんでこんなにもヤられそうにならなきゃいけないんだッ?!

私が一体何したって言うのさッッ!!

「『飲め』」

「イヤだッ、やめろッ、クソッッ!!んッッ」

気持ちとは逆に手は薬を受け取り、一気に飲み干す。

「・・・ッ、ゲスがッ!!」

「その強気もいつまで持つか楽しみだね」

 

 

 

5分もしない内に効果が表れ始めた。

 

くッ、身体が、熱・・・い・・・・・全身が、溶けそ・・う・・・・

「イイ顔付きになってきたよ。目に潤いが出て来て神秘的だ」

「クソっ・・たれッ・・・・」

「おやおや、まだそんな憎まれ口が聞けるのかい?

でも体は正直だ。少し触れるだけでも・・・・・・」

「──────ッッッ?!!!」

クレハールが肌を撫でるだけで全身に痺れが走る。

「ほら、感じている。認めて楽になったらイイのに」

「うっ・・・・さい」

「まだ大丈夫そうだね。もっと楽しませてくれよ?

次は、『服を脱げ』」

「やッ、ヤだ・・・・やめッ・・・イヤだッッ」

制止の声を上げても身体は全く言うことを聞かず、手が少しずつ動いていく。

「いやッ、クッ、クロロッッ────」

 

 

──────パリーン・・・──────

 

 

「な、ガスープの念が消えたッ?!だ、誰かッ!!警護はいないのかッッ!!」

 

 

「残念ながら全て排除させて貰った」

「だ、誰だッ?!」

 

「そこにいる娘は俺が飼っているんでな、勝手なコトをされては困るんだ」

「ク・・クロロ・・・」

「あまりウロチョロするなって言っただろ?」

不可抗力だ。

「だ、だったらコイツに命令するだけだッ!オイッ、『たたか』ガハッ・・」

クレハールが命令する前にクロロがクレハールの口にナイフを突き立てた。

「お前の念能力は護衛が全て話してくれたんでな。喋らせなければ念は使えないんだろ?」

「ガッ・・・あ゛ぁ~ッ・・・・」

「お前ぐらいの念には興味はない。失せろ」

もう一本のナイフで心臓を刺すと、クレハールは一度眼を大きく開けた後、ゆっくりと床に倒れた。同時に拘束されていた身体も自由を取り戻す。

 

 

 

「さて、おまたせ。

はこういう窮地に追い込まれるのが好きだな。

なんかフェロモン出してるんじゃないか?」

「クッ、クロロ、クロロ、クロロッッ!!」

クロロのからかいを含んだ言葉を気に留めず、身体の熱さをどうにかしてほしくて呼びかける。

「・・・・何をされた?」

「催淫剤・・・ッ、熱い、もうヤ、ッどーにかしてッッ!!」

「これか」

クロロが落ちていた小瓶を拾う。

のピンチは大抵薬が絡んでるな。一先ず、移動するぞ」

「やッ、触んッ、の、メ・・・あんん────ッッ!!」

「・・・・全身性感帯だな」

クロロはベットからシーツを剥ぎ取り、肌に直接触れないよう身体を包んでくれた。

シーツには熱がない分、直接触れられるよりよっぽどマシだが、小さな刺激がジワジワ攻め立てる。

「少し我慢しろ」

クロロは抱き上げると夜の闇を駆け出した。

 

 

 

 

電話でホテルの部屋を取り、フロントにカギだけ受け取るとそのまま部屋に直行する。

部屋に着くとベットにゆっくり下ろされた。

「フッ、ん・・・」

身体は少しの刺激にも反応してしまう。

「全然マシになってなさそうだな」

「あっつい・・・・ビクビクする・・・」

「もう少し待ってろ」

クロロがドコかに電話を掛け出した。

「・・・・あぁ、俺だ。聞きたいことがあってな。──────」

熱い、蕩けそう・・・色んな処がグルグルする・・・・

「・・・・、この薬に関してヤツは何か言っていたか?」

「きょうりょく、な、さいいん、ざい・・・すこしで、ふかんしょうも、いんらんになる、って・・・・3かいぶん、のまされた」

「──────あぁ、そうか、分かった。・・・・・・・分かっている。何時もの所に振り込んでおく。じゃあな。

 

抜ききったら特に依存性は無く後にも残らないそうだ」

「・・・ぅ?」

「但し、時間の経過に任せるには3・4日掛かるそうだ。3回分をそのままにすると身体と精神が耐えきれず異常を来す可能性が高いらしい」

あ、つい・・・・

「簡単に早く抜くには手っ取り早くヤりまくれだそうだ」

「・・・・・・?」

「3回分だから感じすぎて辛いらしいがSEXしてイきまくるのが一番の治療方法だとさ」

・・・・な、に?

 

 

「どうする?

発狂したくなるほどの身体を抱えて3・4日過ごすか、

 

 

何度も絶頂を味わうか」

 

 

すごす・・・ぜっちょう・・・・?

 

「その身体で粘るの言うのならそれだけの期間ホテルは取ってやる。精神が持てばいいな」

 

このまま・・あついまま・・・・・

 

「やだ・・・・」

「じゃあどうする?絶頂を味わうか?そこら辺のヤツ捕まえてヤるか?」

「や、やだッ」

しらないひと、こわいッ・・・・

「やぁーッ!!しらないひと、やだーッッ!!おとこのひと、こわいーッッ!!」

「落ち着け、。(訳分からなくなり過ぎて子ども返りしているのか?・・・面白い、撮っておこう)」

携帯の動画機能を立ち上げて、に向ける。

「じゃあ誰がいいんだ??」

しらないひと、こわい・・・しってる、ひと。こわくない。くろろ?しってるひと。だいじょうぶ・・・・

「くろろがいー」

無邪気な笑顔で答えているが、紅潮させた頬やシーツに包まりながらも乱れた衣服が不思議な色気を醸し出している。

「・・・・・そうか。(思った以上に面白いモノが撮れた)

ユキの望み通りに」

クロロは携帯の動画を保存し終えるとの方へ手を伸ばした。

 

 

 

 

雑魚にやられなくてよかったね、主人公(笑)
さて、次の話は情事後になります。
エロ話はやっぱり別にするので探してください。
このページの何処かにあります。

今回のは(しょぼいけど)ヤってます(笑)